胃カメラが喉を通るときに「オエッ」となる咽頭反射が、口からのカメラより少ないため、口からの胃カメラより楽に検査を受けることができます。
デメリットとしては、鼻の穴が小さい人は胃カメラが通らないことがあることや、ギリギリ通過しても、検査中痛みや、検査後に出血を認める場合があることです。
このデメリットを和らげるために、検査前に鼻の穴に局所麻酔薬を使い、鼻の穴をカメラが通るよりも少し大きめの柔らかいチューブを通します。最初は細めのチューブを通し、その後胃カメラよりやや太めのチューブを通します。数分の間鼻の中にチューブを置いて鼻の穴を麻酔薬を浸透させつつ広げ、胃カメラの時の痛みを和らげるように麻酔を行います。
胃カメラの性能についてですが、当院はオリンパス社の最新経鼻内視鏡である「GIF-1200N」と口の一番新しい胃カメラである「GIF-EZ1500」があります。EVIS-X1を採用していますので、「GIF-1200N」は、2012年〜2019年発売のハイエンドモデルであるEVIS ELITEの時の経口内視鏡に匹敵する画質の向上があり、通常観察には非常に優れた内視鏡と考えています。また「GIF-EZ1500」は現時点で最も高性能な内視鏡の一つであり、鎮静剤を用いた検査を希望される場合はこちらの内視鏡を用いて検査を行う予定です。